4年連続4回目のG1出場となるKENTA(41)が、ここまで2連勝中と勢いに乗る“荒武者”後藤洋央紀(43)を退け、待望のG1初勝利をつかんだ。

セミファイナルとなったCブロック公式戦で対戦。過去のシングル対戦成績1勝1敗の相手と、この日も互角の技術戦を演じた。レフェリーを利用して攻撃するダーティーファイトを織り交ぜながら、自身のリズムをつかむと、最後は18分過ぎ、得意技の「go 2 sleep」をさく裂。これが不完全とみるや、続けて同じ技をたたき込んで3カウントを奪取し、G1初勝利をもぎ取った。

KENTAの22年は、ここから巻き返す。今年1月のIWGP・USヘビー級選手権試合で全治未定の大けがを負ったが、5カ月のリハビリの末、先月3日の後楽園大会で復活。だが、リーグ戦では開幕2連敗を喫するなど、厳しい展開を強いられていた。

この日の勝利後のバックステージでは、いつにも増して冗舌ぶりを発揮した。先月26日に発売した自著「足跡」の宣伝や、後藤の所持する「邪羅蛇羅棒(じゃらじゃらぼう)」との妄想話を交えながら、久しぶりの勝利に浸った。

次戦は9日、広島大会で内藤哲也と対戦する。2連勝で、浮上を果たす。