プロボクシングWBOアジアパシフィック・バンタム級王者の西田凌佑(25=六島)の2度目防衛戦が5日、大阪市内の所属ジムで発表された。

10月9日に住吉区民センターで同級15位のアルジュム・ペレシオ(24=フィリピン)と対戦する。西田は「アグレッシブな選手で一発もらったら倒れそうな感じ。強い選手の方がモチベーションが上がる」。11勝(6KO)1敗の戦績を誇る挑戦者を警戒しながら、歓迎した。

世界挑戦も見据えるが、同級には4団体制覇を見据える“モンスター”井上尚弥が君臨する。西田は挑戦のチャンスを待つ。一方で井上が4団体制覇を果たした後、返上した場合にも備える。「自分も世界ランクには入っているが、そのレベルにない。自分を上げていきたい」と謙虚に話した。

同興行では、高校時代に2冠を獲得した井上彪(たける、23)のデビュー戦も予定されている。

11日にプロテストを受験する井上は、宮崎・日章学園で1年時に全国高校選抜、2年時にインターハイを制した。近大に進み、卒業後は大阪府警に入るも、プロで世界王者の夢を捨てきれずに今年6月いっぱいで退職してプロの世界に飛び込んだ。

「プロボクサーとしてデビュー戦は1回しかない。しっかり勝っていいスタートを切りたい」。アマチュアでの実績が豊富なため、対戦相手との交渉は難航し未定という。それでも「(プロ)10戦以内に何らかのベルトを巻きたい」と意気込みを示した。