プロボクシング元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)がスーパーフライ級に階級を下げ、WBO世界同級王者井岡一翔(33=志成)への挑戦を希望した。ドネアは4日(日本時間5日)、マネジメント契約を結ぶ米プロモート社プロベラム公式サイトを通じ、現役続行を表明。今年6月に現WBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)との再戦に敗れていたが、引退について否定した。

ドネアは元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(35=ニカラグア)との対戦も希望し「本当に良い戦いであり、人々はレジェンド対レジェンドになると言うだろう」と前置きした上で「しかし私はスーパーフライ級のタイトルを獲得したいので、井岡との戦いも好きだ」と挑戦実現を熱望した。

プロベラム社のリチャード・シェーファー社長ともスーパーフライ級転向ついて話し合いを重ねていたという。ドネアは「井上尚弥と戦う前に、リチャードと階級を下げることについて話していた。体重を落とすことは難しくない。スーパーフライ級の選手とたたくことはできるだろう。リチャードは井岡陣営、ゴンサレス陣営とも話している。ワクワクしている。楽しみなことがたくさんある」と強調。今年11月に40歳を迎えるドネアが新たな日本人世界王者にターゲットを変え、現役を続ける意欲を示していた。