元WBA、WBC世界スーパーウエルター級王者の「炎の男」輪島功一氏(79)の孫、磯谷大心(21=輪島功一スポーツジム)が3試合連続KO勝ちで東日本ウエルター級新人王初戦を突破した。田中慧士(22=花形)との同級4回戦に臨み、3回1分50秒、TKO勝利を挙げた。リングサイドで孫の3戦連続KO勝ちを見届けた輪島氏はボディーブローを効果的に使った勝利を高く評価した。

同氏は「ボディーは打たれて嫌なもの。相手もキャリアの割には構えが良かったし、ボディーからいけと。上は後からいけと言ったんだ。言った通りのことを少しでも近づけるような心意気が良かった」と孫のファイトを評価した。ただし相手のカウンターパンチを警戒し過ぎていたことを課題に挙げ「(試合内容に)90点をあげたいけれど、70点だよ」と今後の成長に大きな期待を寄せていた。

◆磯谷大心(いそたに・たいしん)2001年7月4日、東京・三鷹市生まれ。幼稚園からサッカーを始める。ポジションはGKで、強豪校の埼玉・正智深谷高3年まで続けて最高成績は県2位。中学時代から体力づくりのため、ボクシングジムにも通う。人気ファイト漫画「グラップラー刃牙(ばき)」で格闘技に興味を持つ。19年12月から本格的にボクシングの練習を開始。20年10月、プロテストに合格。家族は両親と弟2人。身長182センチの右ボクサーファイター。血液型はB。