元K-1ファイターの左右田(そうだ)泰臣(34=EBISU K.s BOX)が東日本新人王獲得に王手をかけた。

東日本新人王ミドル級準決勝で「浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーの俳優赤井英和(63)の長男英五郎(28=帝拳)と拳を交え、2-1(39-37、37-39、40-36)の判定勝ち。11月3日、東京・後楽園ホールで予定される同級決勝で、3勝(3KO)の時吉樹(22=横浜光)と対戦する。

赤井のパワーとプレッシャーに対し、細かいステップを使いながらワンツーを打ち込んで攻めた。ボクシングデビュー戦となった今年6月の東日本新人王初戦ではアンジュザブル(大橋)にダウンを喫しながらも、ダウンを奪い返して2回TKOで逆転勝ち。今回は判定までもつれ込む展開だったが「4回まで戦えて収穫がありました。内容は前回よりは判定でも良かったと周囲に言ってもらえた」と手応えを口にした。

K-1では14年に65キロ以下初代王座決定トーナメント準優勝などの実績を持つがタイトル獲得経験はなかった。次戦に勝てば、転向3戦目で東日本新人王の称号を得られる。左右田は「この年齢で始めた以上、ここで負けるわけにはいかない。1つ1つ通過していきたい」と時吉との決勝を見据えた。所属ジムの加山利治会長は「階級の差がありましたが、(左右田は)まじめだし考えながらいけたと思う。ベテランの新人王を目指してほしい」と期待を寄せていた。