新日本プロレスで最年長選手の永田裕志(54)が、猪木さんを悼んだ。2日に行われた全日本プロレスの東京・後楽園ホール大会に出場。大会前の追悼セレモニーでは自ら猪木さんの遺影を携え、観客とともに追悼の10カウントをささげた。「身が引き締まる思いだった」と振り返った。

試合後のバックステージでは、猪木さんには怒られた記憶しかないと明かした。「僕にとっては世の中で一番怖い人だった」。だが、最後に会った約3年半前のパーティーでは笑顔を見せてくれたといい「よく覚えている」と懐かしんだ。そして、新日本には今も猪木さんが残した「イズム」が受け継がれていると断言。「(選手は)昔のスタイルじゃなくても、相手に対して、世間に対して『絶対に負けない』という気持ちを持ち続けている。僕も現役でいるうちは信念を貫いていく」と天に誓った。