プロボクシングWBO世界フライ級王者中谷潤人(24=M.T)がスーパーフライ級転向初戦に向け「左右スイッチ」の習得に手応えを示した。11月1日、さいたまスーパーアリーナで世界挑戦経験もあるWBO世界スーパーフライ級3位フランシスコ・ロドリゲス(29=メキシコ)との同級10回戦を控え、先月から米ロサンゼルス合宿を敢行。4日に羽田着の航空便で帰国した。

「プロになって最長」という約2カ月間にわたるロサンゼルス合宿では階級が上のバンタム級、スーパーバンタム級の選手を中心に計180回のスパーリングを消化してきた。通常はサウスポースタイルだが、特に「攻撃に引き出しを増やしたい」と右構えも試して実戦トレを積んできたことを明かし「スムーズに切り替えられるようになってきた。流れの中でも(右構え)を出せれば自信になる」とロドリゲス戦でもテストする意欲を示した。

WBO世界フライ級王座は返上せずに、1階級上のノンタイトル戦に臨む。ロドリゲス戦後は防衛戦か、スーパーフライ級転向かは正式に決まっていないものの「スーパーフライ級で強い僕のボクシングができたら。米国でいろいろ試す期間もあり、気持ちの充実感はあります」と収穫の大きさを口にしていた。5日から所属ジムで練習を再開し、実戦トレに入る予定。