荒武者が、再び仙台の地で雄たけびを上げる。新日本プロレスの後藤洋央紀(43)が、12月14日仙台サンプラザホールで行われる「WORLD TAG LEAGUE(WTL)2022」仙台大会PRのため、日刊スポーツ東北総局を訪れた。

昨年のWTLは、YOSHI-HASHI(40)とタッグを組み、同タッグとして3度目の出場で初優勝。今年もYOSHI-HASHIとタッグを結成。後藤は「2年連続で同じパートナーとタッグを組むのは初めて」と語り、「2人の絆を高められた1年。集大成を見せる大会」と意欲十分。正真正銘の連覇を狙う。

今夏、「G1クライマックス32仙台大会」のPRに訪れた際には「仙台はトラウマの地」と語っていた。しかし同大会で、それまで4連敗していた内藤哲也(40)に勝利し、仙台の印象は大きく変化。後藤は「ずっと負け続けていた相手に勝ち、トラウマを払拭(ふっしょく)できた。大好きな土地になりました」と笑顔で語った。

変わったのは仙台の印象だけではなかった。「G1クライマックス32」では棚橋弘至(46)にも勝利。テレビで試合を見ていた小3の息子に「お父さんは本当は強いんだ!」と呼びかけた。これをきっかけに息子の見る目が変わった気がするという。後藤は「『見る目が変わる』という喜びを知った。この勢いに乗ってもっとかっこいいおやじを見せたい」と意欲的。優勝決定戦は12月14日、仙台で行われる。縁起の良い、大好きな仙台で連覇を果たし、周りの見る目をさらに変えてみせる。【濱本神威】