アイドル&プロレスの先輩に挑戦状をたたきつけた。第1試合のランブル戦を制した、ワンダー・オブ・スターダム王者の上谷沙弥(26)が、29日両国大会での挑戦者を募集。名乗りを上げたのは、ディアナから乗り込んできた梅咲遥(21)だった。

これまでもスターダムには若手中心の「NEW BLOOD」を含め、何度か参戦経験がある。実力も人気も自分の団体との「差」を感じてきた。上谷からの「挑戦する資格あるのか」の問いに戸惑っていたところ、梅咲との対戦経験があり、実力を知るスターライト・キッドが登場し「資格があるから私が送り込んでやった」とカミングアウト。対戦が決定した。

梅咲は上谷とは対戦経験もないどころか、面識もほとんどないという。飛び技の多い王者とは違って、リング内を駆け回り、スピードとパワーのある攻撃が持ち味の梅咲。「(29日までに)相手の知らない技を増やしていきたい」と不敵な笑みを浮かべた。アイドル活動をしていたというのも対戦したい理由の1つ。自らも高校時代、茨城のご当地アイドルとして活動。現在は東京でユニット「シロツメクサ」のメンバーとしてライブで歌やダンスを披露している。

上谷から「背負っているものが違う」と罵倒された。梅咲は「自分に持っていないものを持っているし、差はあると思う」と控えめだが、4年目となるディアナでベルトも所持している意地とプライドがある。毎年年越しは他団体などを転戦。「クリスマスもお正月も試合です」。梅咲だって負けてない。12度目の防衛を目指す絶対王者を蹴落とし、ディアナの強さを知らしめる。【松熊洋介】