WBO世界スーパーバンタム級8位赤穂亮(36=横浜光)が臨んだ前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)とのスーパーバンタム級10回戦は無効試合となった。2回、打ち合ってきたカシメロの突進と同じタイミングで左フックをヒットさせてダウンを奪った。立ち上がって猛攻を仕掛けてきたカシメロのパンチが後頭部に当たってダメージ。ニュートラルコーナーでいすに座って回復を待ったものの、韓国のローカルルールで、そのまま無効試合となった。

控室で取材に応じた赤穂は「頭は大丈夫。足に力が入らなかったので。カシメロがなりふり構わず打ってきた。最後の(後頭部パンチ)は効きましたね。記憶は飛んでいる。(後頭部へのパンチは)多分、2回ぐらいありました。相手は2回に勝負かけてきていましたし、もうちょっと冷静にやれば良かったですね」と振り返った。

プロ44戦目で「最後の大勝負」と掲げた海外マッチの結果が不完全燃焼となった。赤穂は「ボクシング人生はこんな感じですよ。再戦したいとか、今は何もない。ここまで悔いなく(コンディションを)つくってこられた。もう1回やりたいとか、もういいとか、そういう感情がまずない」と落胆していた。