IWGPジュニアタッグ王者TJP(38)&フランシスコ・アキラ(23)の「キャッチ22」が、4度目の防衛に成功した。

ユニット「鈴木軍」が解散し、「ジャストフォーガイズ」として新たにスタートを切った金丸義信、DOUKI組に予想を超える苦戦を強いられながらも、アキラの踏ん張りとTJPの自己犠牲が相乗効果を生み、王座を守り切った。

紙一重の一戦だった。タッグの頭脳TJPが、金丸の執拗(しつよう)な膝攻め地獄にはまった。後半には、足の負傷の影響で立っているのがやっと。だが、自身の状態を理解すると即時にアシスト役に回った。

金丸を場外に追い出すと、捨て身のプランチャを決めて相手チームを分断。15歳年下のパートナー、アキラは驚異の粘りを見せ、最後はスピードファイアからのファイアボールでDOUKIから3カウントを奪取した。

昨年6月の王座戴冠後、4度の王座死守に成功。高い身体能力と息の合ったコンビ技で、ジュニアヘビー級の新時代を築きつつある。アキラは「言った通りだったな。俺たちがこの階級で最高なんだ」、TJPは「大変でも楽でも俺たちはやりぬく」と勝ち誇った。ジュニア最強コンビが、誰も届かない高みへ突き抜ける。