元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(45=Executive Fight 武士道)が第4代DEEP☆KICK63キロ以下級王者のKENTA(30=HAYATO GYM、RISEライト級7位)と68キロ契約3分3R(延長1R)と対戦し、判定負けで格闘家キャリア9戦目で初の黒星を喫した。

序盤は前に出て攻める積極性を見せたが、キャリアで勝るKENTAに徐々に盛り返された。打たれ強さをみせダウンこそ奪われなかったが、やや足の止まった終盤は劣勢にまわり、判定0-3で敗れた。

プロとしては4戦目で、今回は「間違いなくこれまで戦った中で一番強い」と語った相手。「いつも『自分の人生のジャイアントキリングを見せる』と言っているので、ふさわしい試合になる。見た人の自分の中の第1歩を踏み出すきっかけになったら」と奮い立たせた舞台だったが、惜しくも白星はつかめなかった。

◆安彦考真(あびこ・たかまさ)1978年(昭53)2月1日、神奈川県生まれ。高校3年時に単身ブラジルへ渡り、19歳で地元クラブとプロ契約を結んだが開幕直前のけがもあり、帰国。03年に引退するも17年夏に39歳で再びプロ入りを志し、18年3月に練習生を経てJ2水戸と40歳でプロ契約。出場機会を得られず19年にJ3YS横浜に移籍。同年開幕戦の鳥取戦に41歳1カ月9日で途中出場し、ジーコの持つJリーグ最年長初出場記録(40歳2カ月13日)を更新。20年限りで現役を引退し、格闘家転向を表明。21年4月にアマチュア格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT 武士道」で格闘家デビュー。プロとしては22年2月16日にRISEでデビューを果たした。175センチ。

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