「ミライモンスター」を愛称に持つプロボクシング日本フェザー級2位松本圭佑(23=大橋)が史上初の親子2代同階級日本王者を狙う。

18日、東京・後楽園ホールで同級1位の元王者佐川遼(29=三迫)との同級王座決定戦を控える。17日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、両者そろってリミット57・1キロでクリア。所属ジムのチーフトレーナーで父好二氏(53)は第41、43、45代の日本同級王者。今回、松本が勝てば第67代の日本同級王者となる。

前日計量に立ち会った父好二氏を見つめながら「20代以上の時を経て、同じ階級で親子2代で日本王者なんてロマンがある。取りたいですね」と気合を入れ直した。過去、日本王座では野口進(ウエルター級)と恭(フェザー級)、カシアス内藤(ミドル級)と律樹(スーパーフェザー級)、寺地永(ミドル級)と拳四朗(ライトフライ級)の3組の親子王者が誕生しているが、同じ階級の親子王者はいない。前日計量には所属ジムの大橋秀行会長(58)も付き添うなど、松本への期待も大きい。

フェザー級が適正体重と思っているだけに「こだわりがある」とキッパリ。同階級で東洋太平洋王座を奪い、世界王座挑戦している父を将来的に「超える」意味も込めて同じ階級には思い入れが強い。プロデビューから7連続KO勝ちで到達した日本王座挑戦となる。ベルトを懸けて拳を交える佐川は元王者という強敵。松本は「やるべきことは全部やってきました。判定(勝ち)を狙ってあわてずにいく」と勝利最優先でリングに立つ。

佐川戦に向け、メキシコ人パートナーのセサール・バカ・エスピノザや同門の現WBA世界バンタム級王者井上拓真ともスパーリングし、計78ラウンドの実戦練習を消化。昨年まで定期的に前4団体統一同級王者井上尚弥ともスパーリングしてきた。トレーナーの父好二氏は「(師匠の)米倉会長がよく話していましたが、男としてどれだけできるか、です。度胸1つなので。そこらへんは幼少から教えている」と初挑戦初奪取へ親子一丸で日本タイトル獲得を目指す。