DDTの赤井沙希(36)のプロレス引退発表記者会見が24日、都内で行われた。引退試合は11月12日のDDT両国国技館大会に決まった。

デビューは13年8月18日。引退試合が行われる両国国技館大会だった。赤井は赤色のコスチュームで、男女混合6人タッグに出場。顔面に集中攻撃を受ける場面もあったが、174センチの長身を武器に反撃。ビッグフット、クロスボディーアタックなどの技も披露し、試合にも勝利した。試合後には髪の毛をつかまれた世IV虎(よしこ)の髪をつかみ返すなど、気持ちの強さも見せた。ケツァル・コアトル、ダイビング・ボディアタック、ビッグブーツ、リーマン銀河などを得意技とし、あまたの激闘を見せてきた。これまでのタイトル歴はKO-D6人タッグ王座、プリンセスタッグ王座、アイアンマンヘビーメタル級王座。

元プロボクサーで、俳優の赤井英和を父に持つ。芸能、モデル活動と並行して、プロレスの世界に進出すると、デビュー翌年の14年に初挑戦の「ドラマティック総選挙」で6位入賞を果たし、結果発表の際は歓喜の涙を流した。また「プロレス大賞」新人賞も女子レスラーとして初受賞の快挙を成し遂げた。16年の「ドラマティック総選挙」で個人9位に入賞するとDDTの社長兼選手の高木三四郎にDDT所属を懇願。晴れて正式所属となった。現在は坂口征夫、岡谷英樹とのユニットEruptionで活動中。DDT所属選手の中の紅一点として男子レスラーに負けず劣らずの激闘を繰り広げていた。