無敗の人気格闘家で今年4月にプロボクサーとして白星デビューを飾った日本スーパーバンタム級7位の那須川天心(24=帝拳)が、2戦目で「特例」の8回戦に臨むことが分かった。

7日、所属ジムの本田明彦会長(75)が明かした。那須川はB級(6回戦)デビューのため、A級(8回戦)昇格には6回戦での2勝が必要になるが、“飛び級”での特例8回戦が認められた形。注目の一戦は9月中旬に首都圏で開催予定で、その興行ではWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(31=BMB)、WBO世界スーパーフライ級王者中谷潤人(25=M・T)の世界戦も組まれる豪華イベントとなる。

4日から1週間の日程で千葉・成田市内で格闘家人生初の走り込み合宿に臨む那須川はこの日、練習を公開。中村ストレングス&コンディショニング・コーチのもと、WBC世界ライトフライ級2位の岩田翔吉ら同門計6人で、起伏の激しいゴルフコースでの10キロ走や心肺機能を高めるダッシュ、体幹トレを消化した。全身筋肉痛に苦しみつつも、初の8回戦に向け「長いラウンドを戦うことになる。前回は6回戦で今までの経験で出来た部分はあったが、その倍だと経験していないゾーン。その体力や心構えをつける練習」とテーマを掲げた。【藤中栄二】