全日本プロレスなど日米マットで活躍したプロレスラーで「テキサスの荒馬」と呼ばれたテリー・ファンクさんが死去した。

23日(日本時間24日)、米プロレス団体WWEが発表した。79歳だった。死因は明らかにされていないが、16年にヘルニアの手術を受けた後から体調が悪化。21年には認知症の治療を続けていると複数の米専門メディアが報じていた。兄ドリー・ファンク・ジュニアとのタッグ「ザ・ファンクス」などで活躍した。

この報道を受け、プロレスラーで東京・文京区議会議員の西村修氏(51)がこの日、テリーさんとの思い出を語った。西村議員は「ザ・ファンクス」の日本招聘(しょうへい)に貢献してきた人物。ドリーとは今も連絡を取り合う仲で、今回の訃報もドリーからのメールで知ったという。「テリーさんと親密だった訳ではないですが、最後はパーキンソン病を発症して、ガリガリになって、その姿も見ましたが、すごい痩せていて。車椅子で…。覚悟はしていました」と言葉を詰まらせた

最後に顔を合わせたのは、約10年前になる。13年10月27日の全日本の両国大会(東京・両国国技館)で渕正信とタッグを組み、ザ・ファンクスと激突。同議員は「引き分けでしたね」と寂しそうに言った。「全盛期の時にお会いしていないものですから、晩年しか見ていませんが、日本にいらっしゃった時には、普通はああいう外国人のスターたちは、ホテルのロビーに駆けつけるファンを煙たがるけど、ファンクスの2人はそういうこともなく、みんなと握手して、サインして、そのまま近くの居酒屋に一緒に行ったり、それも毎日、毎日連れて行って、すごいなと思いましたね」と優しい人柄も明かした。「ご冥福をお祈りします」と別れをしのんだ。

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