プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が25年に自身初の年間4試合に挑む。
4日(日本時間5日)、米ラスベガスのT-モバイルアリーナでWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)との防衛戦に臨む。1月24日、東京・有明アリーナで金芸俊(韓国)を下して以来、約4カ月ぶりのリングとなる。カルデナスに勝てば、あと2試合を計画している。
まず、次戦は9月14日に日本でWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との団体内王座統一戦となる。米専門メディア「ボクシングシーン」などが契約完了と報じ、井上も米メディアのインタビューの際に「まず1つ明確に決まっているのはこの試合の次。9月にアフマダリエフと契約したと聞いているので、明確に決まっている。そこまではいきたい」と明かした。
このアフマダリエフとの統一戦も制することができれば、次は12月にサウジアラビアでの試合が計画されている。昨年11月、サウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」と推定30億円の複数年契約を結んだ。同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官からリヤドでの世界戦を期待されており、交渉が順調に進めば、年末は中東決戦となる。
対戦相手は1階級上の世界王者が候補の1人となる。WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)でアラルシク長官から提示されている候補だ。井上が所属する大橋ジム大橋秀行会長(60)は「サウジに関しては具体的な交渉は進んでいない」と説明。カルデナス戦後から徐々に試合交渉が進んでいく見込みだ。
年間3試合でも実現すれば17年以来8年ぶりだが、年間4試合となるとプロデビュー13年以来12年ぶりとなる。20歳イヤーで達成したことを、32歳の年齢で取り組む井上。しかもすべて世界ベルト4本の防衛戦になる可能性も十分にある。
井上自身も「高い壁がある」と言っているだけに25年の井上からは目が離せない。
そして3月のボクシング年間表彰式で、WBC世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)と「1年後、東京ドームでボクシングを盛り上げましょう」と来春の対戦を握手で約束している。実に4試合先まで計画できてしまうメンタルも、もはや「モンスター」と言えそうだ。

