メインイベントで“真夏の女王決定トーナメント”「第12回東京プリンセスカップ」決勝戦が開催され、渡辺未詩(25)が20分20秒、ティアドロップ(変形フェイスバスター)で遠藤有栖(27)を下して悲願の初優勝を飾った。
坂崎ユカに敗れた22年大会以来、3年ぶりに決勝の舞台に戻ってきた未詩は終盤、中学、高校と打ち込んできたソフトボールから取り入れたバッティング式ダブル・スレッジ・ハンマーをさく裂させた。何発も連続で有栖の胸元にたたき込み、一気に流れを引き寄せた。
さらにコーナーで有栖を抱えると雪崩式アバランシュホールド。直後にパワースラムからのカバーを返され、トラースキックを被弾。什の掟(変形ヘラクレスカッター)を狙われたが、これをはずして、こちらもソフトボール由来のレーザービーム(胸元へのオーバースローチョップ)をたたきこみ、最後はティアドロップで3カウントを奪った。
未詩は試合後のマイクで準優勝に終わった3年前の夏に言及。「あの夏って、普通に試合中は楽しかったのに、悔しさみたいな、トラウマみたいなものが残ってて。きっとこのトロフィーを触れることができたら、それがなくなるんじゃないかなって。本当の意味で強くなれるんじゃないかなって思っていたので。今、さらにプリンセスの頂点で強くなれました!」と歓喜の涙を浮かべた。
そして「瑞希さん、出てきてください」と、団体最上位王者であるプリンセス・オブ・プリンセス王者瑞希をリングに呼び寄せると「私から言います。そのベルトに挑戦させてください」とベルト挑戦を直訴した。
瑞希はリングに上がるとまず「改めて、とんでもない、実力も、気持ちも強いプリンセスなんだなって改めて思いました。そして改めて“バケモノ”だなと思いました」と笑顔を見せた。
この言葉に未詩が反応した。2人は今年1月にもプリプリ王座戦で対戦している。当時は未詩が王者で瑞希が挑戦者と逆の立場だったが、瑞希が未詩を(良い意味で)“バケモノ”と呼んだことから「バケモノorプリンセス論争」が巻き起こった。
この日も瑞希は「私がプリンセスやから、このベルトが今ここにあるって思えるぐらい、私は今、意味わからんぐらいプリンセスやで」と、自分の方がプリンセスだと主張。すると未詩も「そうですね、瑞希さんは、とってもとっても強くて、プリチーで、すっごいプリンセスだなって思います。でも、この夏1番プリンセスなのは私で。私が持ってた時よりも高まってるベルトの価値、追い越せると思っています」と言い返した。
すると瑞希は「分かった。どっちが、このベルトにふさわしいプリンセスなのか。9月20日、大田区総合体育館で戦いましょう」と王座戦を了承した。
未詩はバックステージで「(瑞希に敗れた)今年の1月4日にも(瑞希は)やっぱプリンセスだったなーって悔しく思っていた部分ではあったので。いやでも私プリンセスですよね、そうですよね? 私がプリンセスです」とメディアに聞いて回った。一方、瑞希もあらためて「(未詩は)実力だけじゃなくて心も強いんだなっていうのをすごく感じました。プリンセスなことは認めますよ。本当にバケモノのようなプリンセスだなって改めて思いました。すっごいこれ褒め言葉なんですけど(笑い)」と再び論争が巻き起こりそうなコメントを残して笑顔で去っていった。
▼東京プリンセスカップ決勝戦
○渡辺未詩 (20分20秒、ティアドロップ→体固め) ×遠藤有栖
●遠藤有栖のコメント「私は強くなった。だから絶対絶対、来年は優勝する。応援してくれた、みんな、お父さん、ありがとう。(今年の夏は)最高の夏! 今までにない、熱い夏。夏が好きになりました」

