<天龍プロジェクト:R-2>◇27日◇東京・後楽園ホール

 IJチャンピオンシップは、挑戦者・冨宅飛駈(43)が王者・土方隆司(34)を破り、王座に就いた。試合開始早々に土方が額を切って流血。ここで土方がシューズを脱ぎ、レガースを装着。UWFから藤原組、パンクラス出身の冨宅と、バトラーツ出身の土方によるバチバチの蹴り合い、張り手合戦が始まった。

 互いにダウンして、何度もカウントが数えられたが、最後は流血がひどくなり左足を痛めた土方を、冨宅が一方的に攻める展開。土方が失神したところで、和田京平レフェリーが試合をストップ。8分22秒、KO勝ちで冨宅が新王者に就いた。

 冨宅は現在、関西地区のインディーで主に戦っている。「天龍さんのところに出て、まだやっていますって分かって欲しかった。挑戦者は誰でもいい。カラオケの受付や、生コンの現場で戦ったこともある。どんなインディーにでも行きますよ」と宣言。「昔、藤原(喜明)さんが『下には下がいる』って言ったけど、その下のその下の、そのまた下がいるってことです」と話した。