昨年大みそかに右目網膜剥離(はくり)の手術を受け、4日の新日本東京ドーム大会を欠場した天山広吉(37)が16日、都内の事務所に新年のあいさつに訪れ「視界もいいし問題ない。この機会に古傷の首、肩、腰も完全に治したい」と完全リニューアルで5月復帰を目指すことを明かした。

 昨年12月26日の新日本後楽園大会出場後に右目の異常を訴えて同30日に入院した。術後の経過は良好で、7日に退院した。14日の検査で主治医から全治2~3カ月と宣告されたが、軽めの練習にはゴーサインが出たという。「週明けにも軽めの筋トレ、ウオーキングを再開する」と話した。

 全日本の小島聡と組み、挑戦予定だった東京ドーム大会IWGPタッグ戦はビデオでチェックした。新日本側は「テンコジは名実ともに資格はある」と挑戦者候補として復帰を待つ構え。天山は「コジには迷惑をかけた。2人で年内に王座を取りたい」と宣言した。【塩谷正人】