<キックボクシング:ビッグバン~統一への道~其の五>◇15日◇東京・ディファ有明

 08年K-1甲子園覇者のHIROYA(19=TRY

 HARD

 GYM)が、課題の残る今年2連勝を挙げた。K-1ルールの63キロ契約ワンマッチで、J-NETWORKライト級王者の黒田アキヒロを3回判定3-0で倒した。

 ただ、1回に強烈な左フックでダウンを奪うなど優勢に戦いながら仕留めきれず、3月のトーマス中村戦に続く判定勝ち。HIROYAは「力んでしまった。単調な試合をしてしまって恥ずかしい」と猛省した。

 4月から慶大経済学部(通信課程)に進学。勉学と練習を両立し、同下旬には東日本大震災の被災地に赴いて復興支援活動も行った。活動の幅を広げる中で「練習の力が試合で出せないのは体より心の問題」と厳しく自己分析する。6月に開催予定のK-1MAXへ準備を整えながら、オランダへの武者修行も検討中。「いろんな舞台で場数を踏みたい」と、貪欲に取り組むつもりだ。