日本相撲協会は25日、福岡国際センターで来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、安彦(24=追手風)と千代翔馬(24=九重)の新十両昇進が決まった。

 入門から6年半で関取の座を射止めた千代翔馬は、福岡市中央区の九重部屋宿舎で会見を行い「うれしいです」と頬を緩めた。「(6年半は)長かった。本当は入門から4年で昇進が目標だった」と苦悩も明かしたが、秋場所では幕下優勝、九州場所は西幕下3枚目で6勝を挙げるなど、着実に成長。「まだ上の番付があるので、もっと頑張りたい。(目標は)師匠のような相撲を取りたい」と宣言した。

 同席した師匠の九重親方(元横綱千代の富士)は、これを聞いて「しょせん、無理だとは思うけど」とチクリ。それでも実力は認めており「(秋場所で)優勝して、相当自信を付けたと思う。今場所で間違いなく(昇進を)決めてくれると思っていた」と、弟子をねぎらった。

 千代の国(25)も再十両となり、これで部屋の関取は6人となった。