初日から連勝と、序盤を無難に乗り切った大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)が、ゴルフにたとえて自らの相撲を解説した。

 この日は、返り三役の小結勢(29=伊勢ノ海)の動きを封じ込めた。立ち合いは、自慢の低い体勢からの当たりで相手を止め、左を入れた。右を抱えながら寄り立て、相手の体勢が崩れたところを、すくい投げで仕留めた。

 取り口について具体的に話したのは「(相手の)突き落としを食わないようにした(注意した)」ぐらいなもの。あとは精神的な心構えについて「取組より取組までの過程が大事。体のケアであったり、研究だったり、イメージとか、気持ちの持って行き方とか。勝ち負けより自分を信じること」と話した。

 さらに自らの相撲について、ゴルフのショットを引用してたとえた。「ゴルフだって距離を合わせても入らないことがある。コブがあったり芝があったり風もあったりするから。相撲でいえば相手がある。自分の武器である勇気を持って打って、オーバーして(打つ感覚で)ちょうど入ることもある」と、独特の言い回しで表現していた。