大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)が6連勝で、横綱白鵬、平幕の高安とともに全勝を守った。初日から6連勝は、8連勝した14年名古屋場所以来、9場所ぶりの好調ぶりだ。

 西前頭筆頭の松鳳山(31=二所ノ関)の、やや変則的な立ち合いにも落ち着いて対応。相手を自分の目の前に置き、わずか2秒1で一気に押し出した。相手の立ち合いにも「想定内」と落ち着いたもの。先場所は初日から5連勝も、6日目の逸ノ城戦に敗れて初黒星。「5連勝で先場所は負けたから(今場所は)しっかり対策を練ったのが良かった。自分を信じてやるということ」と風呂上がりでも表情を崩すでもなく、落ち着いて話した。

 「先場所より成長しているから」と充実の土俵が続く。場所はまだ半分以上を残し「体の疲れはマッサージでしっかり取れる。あとは心の疲れをどう取るか」と土俵外の闘いも見据える。それも「しっかり切り替えて一生懸命頑張るだけ」とブレない姿勢で乗り切るつもりだ。