大相撲の春巡業は15日、群馬県高崎市で行われ、奇手・居反りの使い手の幕内宇良(24=木瀬)が、大技に挑んだ!?

 幕内遠藤らと子どもとの稽古に参加すると、大とりで登場。「反れ!」との掛け声に応えて子どもの懐に入ると、頭を相手の脇の下に入れて肩の上に担ぎ上げた。そして、そのまま後ろに反り返る。60年に決まり手として制定されて以降、ただの1度も認定されたことがない「撞木(しゅもく)反り」の形を試みた。「反れと言われても反れないですよ」と謙遜したが、十分な反り返りを披露。さすがに、そのまま落とすことなく“不発”に終わったが、この春巡業で3度目の子どもとの稽古で、観衆を大いに沸かせていた。