都内江戸川区の田子ノ浦部屋所属の新大関高安(27)が8日、同区東小松川のボートレース江戸川で行われたイベント「地元若手プロアスリートトークショー」に参加した。

 午後1時すぎから、同じ江戸川区を地元に活躍する女子ボートレーサーの富樫麗加(27)と1回目のトークショーを行った。白百合女子大卒で「お嬢様レーサー」とも呼ばれる富樫だが、先月23日の「トランスワードトロフィー2017男女W優勝戦」で初優勝を飾る実力者。その日、大関とりのかかる高安は夏場所10日目で横綱白鵬(宮城野)に敗れ2敗目を喫した。落胆で部屋に戻ったが、レースを見て一転。「すごく落ち込んでいたのが、レースを見て鳥肌が立って、翌日以降のいいモチベーションになりました」と、大関とりにつなげたエピソードを明かした。

 ボートレース場には「数回、来た」という高安は、2回目のトークショーまでの約1時間の休憩時間も、レースを生で観戦。「迫力があって鳥肌が立ちますね」と、すっかり満喫した様子。富樫との2回目のトークショーでも「好物は煮魚」「ケーキよりプリンが好き」などリップサービス。司会者のリクエストに応じ、富樫をお姫様抱っこするサービスも見せた。

 最後には、優勝選手への花束贈呈のセレモニーなどでイベントに花を添えた高安。ボート場のファンから「横綱になれよ!」のかけ声も飛んだ。大関昇進後、初のイベント参加だったが「いつまでも浮かれている場合ではない。しっかり稽古して体力的にも精神的にも充実して名古屋場所を迎えたい。1つ上の目標をしっかり掲げて、目指すところを見据えて、堂々とした相撲を取りたい」と横綱を目指す大関としての自覚を自らに促していた。