大相撲の横綱稀勢の里(30)と新大関高安(27=ともに田子ノ浦)が16日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で、久しぶりに肌を合わせた。

 2人が相撲を取るのは、高安の大関昇進後は初めてで、今年3月の春場所前以来。序盤は右上手をがっちり引いた新大関が4番連続で勝ったが、横綱も徐々にエンジンがかかり、終盤は7連勝。計13番の相撲は稀勢の里の8勝5敗だった。

 夏場所で途中休場の原因となった左上腕付近にテーピングを巻かずに臨んだ稀勢の里は「悪くない。筋肉的にもだいぶいいと思います。どんどんペースを上げていきたい」と満足げだった。

 大関となって初めて横綱に胸を借りた高安も「横綱は腰が重い。1つも2つも力を入れないと攻められないので、いい稽古になりますね」と充実感を漂わせていた。