平幕碧山(31=春日野)が2敗を守り、横綱白鵬との星1つ差を守った。勝ち越しを決め、今場所好調の宝富士に徹底した突き押しでまわしを取らせず、突き落としで勝った。

 「中に入れないこと、まわしを取らせないことを考えて、落ち着いてできた」。10勝で2桁勝利は14年秋場所以来。「思い出せない。3年前か」と、元関脇の実力者がしみじみこぼす。今場所は東前頭8枚目とあって、自力優勝の可能性はないものの、トップを走る白鵬の動向次第で平幕優勝も見えてくる。残り3日。「ここまで来たら、やるしかない」と力強く言い切った。