横綱白鵬関の師匠、宮城野親方(元幕内竹葉山)は20日、弟子の大記録到達に「あんなに小さな子が、ここまで勝てるとは」と、体重68キロだった入門当時を振り返った。

 白鵬関は力士を目指して来日したものの、なかなか相撲部屋が見つからなかった。モンゴルに帰国寸前で迎え入れたのが宮城野親方。思い出に残る最高の白星に、新大関として初優勝を決めた2006年夏場所の優勝決定戦を挙げた。関脇雅山を寄り切り「左前まわしを取った鋭さ、激しさ、うまさが忘れられない。まるで羽ばたくようだった」と述懐する。

 通算最多勝利記録の更新は確実。今後の白鵬関に「若手を引っ張り上げ、伸ばしてほしい。それが自分のためになるから」とエールを送った。