日本相撲協会審判部は23日、大相撲九州場所11日目に敗れた際に立ち合い不成立をアピールし、異例となる不服の態度を示した横綱白鵬関を呼び出し、厳重注意した。

 23日午前に対応を協議した審判部は白鵬関を呼び、伊勢ケ浜審判部長代理(元横綱旭富士)や副部長2人から口頭で注意。白鵬関は「反省しています」と謝罪したという。

 同部長代理は「負けたら土俵に上がって礼をするのがルールだから、守ってほしい。横綱は一番の見本。自分の価値を下げないよう、きちんと行動するように注意した」と述べた。 白鵬関は関脇嘉風関戦との立ち合い後「待った」と判断し力を抜いた。しかし立ち合いは成立しており、寄り切られた。敗れた後は土俵下で物言いを要求し、土俵に戻った後もしばらく引き下がらないなど品格を欠く振る舞いだった。