大相撲の横綱日馬富士が平幕貴ノ岩に暴行した問題で、2人と同じモンゴル出身の元小結旭鷲山、ダバー・バトバヤル氏が28日夜、貴ノ岩とみられる人物の頭頂部の写真を入手して「10針ぐらい縫う」けがを負ったことを確認したと話した。モンゴルの首都ウランバートルで一部メディアの取材に応じた。

 写真は貴ノ岩の関係者から入手したものだという。「顔は写っていないが、まげを結っており、99パーセント本物だと思う」と述べた。

 バトバヤル氏が共同通信に提供した写真では、まげを結った人物が数針縫合された頭頂部の傷口を見せている。

 また27日までの日本訪問中に貴ノ岩と電話で2回話したといい、貴ノ岩は「(暴行により)骨にひびが入り、頭を縫った。耳が腫れて心配」と打ち明けたという。

 日馬富士関の進退については「モンゴル人の先輩として本当は相撲を取ってほしい」とする一方「日本相撲協会に任せるしかない」と述べた。