初場所で左ふくらはぎを痛め番付を西幕下35枚目まで落とした関脇経験者の豊ノ島(34=時津風)が、今場所1番相撲の土俵に上がったが、黒星発進となった。

 東幕下36枚目の蓮台山(30=木瀬)と対戦。立ち合いは、ケガ不安を感じさせない踏み込みで立ったが、圧力をかけきれず逆に押し込まれ防戦。たまらず引いて呼び込んでしまい、向正面の土俵際へ。何とか応戦しようとしたが、上体が完全に浮いてしまい押し出された。

 初場所は東幕下5枚目まで番付を上げ、関取復帰にあと1歩と迫っていた。ところが1番相撲で明瀬山に寄り切りで敗れた際、左ふくらはぎを負傷。治療とリハビリで2番を休んだ後に土俵復帰。だが、復帰戦で敗れその後も休場。結局、全敗扱いで番付を30枚も落としてしまった。

 その初場所では、大量7人もが十両から幕下へ陥落。豊ノ島より番付が1枚下で4勝の炎鵬、2枚下で5勝の貴公俊も新十両昇進を果たした。終わってみれば、勝ち越してさえいれば再十両だっただけに、何とも悔やまれるケガだった。後悔しても始まらない。再び復活の土俵でベテランが意地の相撲を取る。