元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(18=大嶽)が、初めて番付に載った序ノ口で白星デビューを飾った。東18枚目で登場。188センチ、170キロの巨体で、164センチ、67キロの小兵、西16枚目宇瑠寅(うるとら、28=式秀)を圧倒。強烈な突き2発で押し倒した。

 納谷と対戦した宇瑠寅は「惑わせて中に入ってという作戦でしたが、うまくいかなかった」。身長で24センチ低く、体重で103キロも軽い体格差ではどうしようもなかった。師匠の式秀親方(元前頭北桜)に「土俵で3分間動き回れ」という思いで「宇瑠寅太郎」のしこ名をもらった“ウルトラマン”は「取組が決まった時は正直驚いた。大鵬さんのお孫さんですから」と感慨深げだった。