4月1日に三重県伊勢市の伊勢神宮で始まる大相撲春巡業に貴乃花親方(元横綱)が審判として同行することを日本相撲協会が急きょ取りやめたことが3月31日、分かった。貴乃花親方は無断欠勤や弟子の十両貴公俊による暴行問題の監督責任を問われ、29日に2階級降格処分を受けた。巡業は再出発の最初の仕事になる予定だった。

 巡業の審判は相撲協会が決める。協会広報部は1場所出場停止処分を受けた貴公俊や、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者十両貴ノ岩らが巡業を休場することを踏まえ「部屋で弟子の指導や管理をしっかりしてもらった方がいい」と変更の理由を説明した。