大相撲の春巡業は13日、神奈川・川崎市で行われ、稀勢の里(31=田子ノ浦)と鶴竜(32=井筒)の両横綱が、稽古でそろって全勝と存在感を発揮した。

 稀勢の里は、巡業合流初日となった前日12日に続き十両を指名。明生を得意の左四つに組み止めて9連勝した。稽古後も土俵下で四股やすり足を続けながら「土俵に尻を向けないのは意味がある。参考にしているところもある」と、幕内下位の申し合いなどにも目を光らせた。鶴竜は来場所新三役が確実な遠藤に13連勝。「自分の動きを確かめながら。巡業もまだ半分」と、あくまで調整段階と強調した。