史上最高齢の39歳6カ月で再入幕を果たした西前頭16枚目安美錦(伊勢ケ浜)が、38歳の西前頭14枚目豪風(尾車)との合計77歳対決を制して、今場所初白星を挙げた。

 立ち合いが2度合わなかった。1度目は安美錦が先に手を着くも、豪風がなかなか着かず。2度目は豪風が先に立ち、立ち合い不成立に。「向こうが立ち合いで警戒していたのかな」と異様な雰囲気を感じ取ったが、成立した3度目の立ち合いは右で張って出て、右手で豪風の頭を抱えながら引き落とした。「本当はがばっとまわしを取ろうと思ったんだけどね」と、イメージ通りにはいかなかったが白星を手にした。

 ようやくつかんだ白星に「ほっとするのはほっとする。疲れも違う。白星が1番の薬」と安堵(あんど)の表情。だが合計77歳対決については「特に何もないよ」ときっぱりと言った。