大相撲の元幕内翔天狼の春日山親方(36=藤島)の襲名披露パーティーが2日、東京・両国国技館で行われ、師匠の藤島親方(元大関武双山)ら約300人が新たな門出を祝った。

 昨年8月に日本国籍を取得した同親方は「相撲界に入って多くのことを学んだ。我慢強い力士を育てたい」と後進の育成に意欲を示した。

 2001年春場所で初土俵を踏み、突き、押しを武器に幕内在位25場所で敢闘賞を1度受賞。思い出の一番には、09年秋場所で同期生の横綱白鵬を破って初金星を獲得した取組を挙げた。

 春日山親方は昨夏にがんを患ったことが発覚したが、「もう大丈夫」と快方に向かっていると説明。夏場所では館内警備など親方としての担当業務をこなした。