大相撲秋場所(東京・両国国技館)初日前日の8日、両国国技館で土俵祭りが行われ、8場所連続休場から復活を目指す横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が意気込みを語った。

約30分行われた土俵祭り後に、報道陣の囲み取材に対応。いよいよ始まる進退を懸ける秋場所に向けて「状態は良い状態にきました。1日一番しっかり集中してやりたい」と話した。土俵祭り後に会場を後にする際には、観客から「信じてるぞ稀勢の里!」などと声をかけられた。それだけ周囲も待ち望んでいる復活劇。「いよいよ始まるという感じ」と、自身も待ち遠しそうにした。

初日は東前頭筆頭勢、2日目は小結貴景勝と対戦する。勢との対戦は黒星を喫した昨年名古屋場所以来で、貴景勝には昨年九州、今年初場所で黒星を喫している。良いイメージはないが「しっかりやってきたことをやるだけ。やるべきことはしっかりやりましたから、それを出すだけです」と相手を気にすることはなかった。