元横綱大鵬の孫、西三段目11枚目納谷(18=大嶽)が、六番相撲で2場所ぶりの勝ち越しを決めた。東三段目9枚目頂(24=伊勢ノ海)を突き倒しで撃破した。

立ち合いから相手の突き2発に押されたが踏ん張った。「(立ち合いは)ちょっと反応が遅れたけど、引かずに前へ出ようと思った」。体勢を持ち直して突き放すと、小回りの効く相手を追いかけるように攻め立て、最後は右へ突き落とした。

残り一番を残して勝ち越しを決め、幕下復帰も視野に入ってきた。中学、高校と磨いてきた突き押し相撲だが、今場所は「思った通りに圧力を伝えられていない」と内容に不満を持つ。「あと一番あるのでしっかりやるだけ」と今場所最後の一番を見据えた。