東前頭13枚目阿武咲(22=阿武松)が自身3度目の敢闘賞を獲得した。勝てば受賞が決まる西前頭10枚目豊山(25=時津風)を押し出し。11勝4敗で今年最後の場所を終えた。

緊張を全くにおわせない内容だった。低く鋭い出足から、相手の胸を右で押してのど輪。まわしを許さず、右ハズで押し上げてそのまま前に出た。「下から押し上げる意識だった。(敢闘賞が懸かってることは)知っていたので緊張したけど、集中して取り組んだ」と話した。

同い年でライバルの小結貴景勝(22=千賀ノ浦)が初優勝を果たした。13日目に3敗目を喫し優勝戦線から離脱。「ついていきたい気持ちはあったけどまだまだ弱いので、これから力をつけていきたい」と、さらなる飛躍を誓った。