大相撲の春巡業は18日、東京・足立区で行われ、朝稽古では大関高安(29=田子ノ浦)と前頭逸ノ城(26=湊)が、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)に向けて、関取衆と相撲を取る稽古を再開した。

ともに腰を痛め、今回の巡業には途中から合流。高安は前頭栃煌山と三番稽古を行い、5勝4敗だった。「まだまだ稽古が足りない。まだ長時間稽古するのは難しいけど、基礎を重点的にやって、下半身を強化していきたい。ケガしない体づくりを目指して、もう1度、初心に帰って基本をやっていきたい」と、焦らずに状態を上げていく計画を語った。

逸ノ城は、3月の春場所では自己最多の14勝を挙げ、以前よりも初優勝したいと思うようになったか問われると「思いましたよ。先場所は下がりながら勝つことが多かった。前に押し出す、寄り切るような相撲を出していきたい」と、冷静に話した。来場所は三役返り咲きが確実視されているが「次の場所でどのぐらい勝てるか、何日目に勝ち越せるか。まずは精いっぱい取りたい」と、目標とする大関昇進に近づく成績を残したい考えだ。春場所千秋楽の取組後にぎっくり腰を発症して出遅れたが、この日は関取衆の申し合いに参加して3勝4敗。「今日やってみて、痛みもなかったので、これからやっていきたい」と、精力的に稽古したい考えを明かした。