大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が7日、同所で行われ、昨年の全日本選手権でベスト8に入り、三段目最下位格(100枚目)付け出し資格を持つ東洋大出身の白石雅仁(23=玉ノ井)ら受験した13人全員が、身長167センチ、体重67キロ以上の体格基準を満たした。

アマチュアで実績を残した白石は「今までは学生だったけど、これからは仕事、職業」と気を引き締めた。大学3年の時に玉ノ井部屋の千秋楽パーティーに誘われた縁もあり、同部屋に入門。昨年12月の段階では角界入りを明言していなかったが、同学年の新大関貴景勝、東洋大で先輩の小結御嶽海らの活躍が刺激になり「高校、大学での身近な人を見て挑戦しようと思った」と決意に至った。

四つに組まない取り口が特徴で、激しい突っ張りが持ち味の西前頭4枚目阿炎(25=錣山)と「同じスタイル」と自己分析する。すでに部屋の幕下力士と相撲を取り、勝敗は「五分五分」という

。181センチ、128キロ。幕内の平均体重は163・9キロで、プロでは細身の部類に入るだけに「体が細いのでまずは体づくり。とりあえず10キロ以上は増やしたい」と、活躍へまずは増量を課題に挙げた。