小結御嶽海(26=出羽海)が同学年対決を制し、星を6勝3敗へと伸ばした。大学時代にしのぎを削った東前頭筆頭北勝富士(26=八角)を押し出し。

新大関貴景勝に黒星をつけた強烈なのど輪にのけ反りながらも、構わず前に出た。「相手がのど輪だったのか分からないけど、北勝富士には前に足を出すしかなかった。まあ同級生なんでね」と、ライバル意識をのぞかせる相手を退け、大きく息を吐いた。

横綱鶴竜、関脇栃ノ心、平幕の朝乃山の1敗勢とは2差だが「まだまだチャンスはある。全勝でいくしかない」と力を込めた。昨年名古屋場所以来、2度目の賜杯へ、10日目の相手はその栃ノ心。「明日の栃ノ心関にしっかり白星を挙げて乗っていきたい」。大関返り咲きへ絶好調の相手を倒して、連勝を狙う。

右膝の負傷で9日目から再休場した新大関貴景勝について、8日目に続いて苦言を呈した。「出るなら出る、出ないなら出ない。最初から決めつけないと。出てみようかな、とか、やれるかな、ってのは大関なので。残念ですね」と話した。