10連勝中の東十両2枚目貴源治(22=千賀ノ浦)が、3敗の東十両6枚目琴勇輝(28=佐渡ケ嶽親方)に押し出しで敗れ、今場所初の黒星を喫した。

立ち合いで強烈なもろ手突きを耐えながら、「次の攻め手がなかった」と貴源治。二の矢が飛び出ず、相手の右のど輪、左ハズ押しで上体が完全にのけ反った。十両全勝Vなら1場所15日制が定着した49年夏場所以降では14年秋場所の栃ノ心以来、史上6人目の快挙だったが、11日目でつまずいた。「負けは負けですから、何も言うことはない。今回は相手のペースになっちゃった。負けたくない気持ちが出過ぎて、動きに余裕がなかった」。それでも、来場所の新入幕は確実。幕内での飛躍へ弾みをつけたい。