尾上親方(元小結浜ノ嶋)のおい、東幕下4枚目竜虎(りゅうこう、20=尾上)が、十両経験者の東幕下7枚目大成道を下し、5勝1敗で新十両に前進した。「先場所で負けているので、自分から攻めていかないといけないと思っていました」という。

昇進は十両、幕下上位の動き次第のところがある。西同2枚目だった初場所は4勝3敗で、先場所の番付は西同筆頭にとどまった。その先場所は4連敗から3連勝と粘った。「先場所とは気持ちが違います。(十両に)上がりたいと毎日考えてやってきて、相撲を取るときは相撲に集中できています」。精神的にたくましくなってきた。

一方で、思わぬきちょうめんさも。「ルーティンと言いますか。勝った時と同じようにしようと」。部屋を出る時間は正午ちょうど、最寄り駅から電車に乗るのは、午後12時19発。それも「駅に着いて(あえて)1本遅らせて」という念の入りようで、部屋で風呂に入るのは午後9時半だ。17年春場所の序ノ口デビューから14場所目。執念で7番相撲に勝ち、今度こそ新十両を射止めるつもりだ。