横綱白鵬(34=宮城野)が部屋の滋賀・長浜合宿4日目の15日、調整が予想以上のペースだと語った。「今日は(体に)重さがあった。対応力、スピードもある」と言い、思っていた以上かと問われると「そうだね」と満足そう。夏場所全休の要因となった右上腕部負傷から名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)での復活へ、歩みは着実だ。

合宿最終日の16日は東京で貴景勝の大関昇進披露宴に出席するため、この日が自身の実質的な打ち上げ。500人を超える観客の前で石浦らを背負ってスクワット、相撲は炎鵬と6番とるなど力強い動きで拍手を浴びた。「右(腕)を気づかった分、左(腕)が、というのはあるけど、名古屋に入って、すぐにでも(出稽古などで)関取衆とできる感じ」。右腕の回復具合をはかるには、130キロ以上ある幕内力士と相撲をとることが不可欠だが、そのハードルも軽く越えていく勢いがある。

また全体稽古終了後には、長浜合宿恒例となった長男真羽人(まはと)君(10)ら少年力士に胸を出し、観客を楽しませて上機嫌だった。