日本相撲協会は24日、大相撲名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。

先場所と東西が入れ替わった横綱は、東が鶴竜(33=井筒)、西が白鵬(34=宮城野)となった。鶴竜は横綱在位32場所となり千代の山と並び史上10位(1位は白鵬の72場所)。昨年夏場所以来となる6回目の優勝を目指す。全休明けからの復帰を目指す白鵬は、43回目の優勝を目指す。

大関は東西の正位が豪栄道(33=境川)と高安(29=田子ノ浦)で変わらず。先場所、2度の途中休場があった、かど番の貴景勝(22=千賀ノ浦)は東の2枚目。大関2場所目でのかど番は、現行制度になった69年名古屋場所以降、昨年秋場所の栃ノ心以来、9人目。過去8人中、負け越して大関から陥落したのは武双山だけ。ケガの回復具合が気になるだけに、大関を維持できるか注目だ。西の2枚目は05年春場所の栃東以来の大関復帰となった栃ノ心(31=春日野)。昭和以降の大関復帰は9人(10度)目となった。

関脇は東に昨年九州場所以来、4場所ぶりに復帰した御嶽海(26=出羽海)。15場所連続三役在位は昭和以降、単独2位(1位は若の里の19場所連続)。西の玉鷲(34=片男波)も2場所ぶりの関脇復帰(三役としても2場所ぶり)となった。

東西の小結は、いずれも新三役でフレッシュな顔ぶれとなった。東の阿炎(25=錣山)は錣山部屋からは現師匠の部屋創設後、11年九州場所の豊真将以来、2人目。埼玉県からは若葉山、若秩父、今年春場所の北勝富士(八角)に続き、戦後4人目の新小結誕生となった。西の竜電(28=高田川)は、現師匠の部屋創設後としては初の新小結。山梨県からは富士錦、富士桜以来、戦後3人目。初土俵から所要79場所の新三役は史上10位のスロー昇進(1位は玉龍の107場所)。関取経験者が序ノ口陥落後に新三役を果たしたのは、史上初の快挙だ。なお、同じ場所で新三役が2人誕生したのは、16年夏場所の琴勇輝、魁聖以来となる。

名古屋場所は、7月5日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。7日の初日を迎える。