大相撲夏場所で右膝を負傷して途中休場した大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が3日、かど番となる名古屋場所(7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて連日、相撲を取った。この日、名古屋市の部屋で稽古を行い、同部屋の幕下以下の力士と計7番取って実戦感覚を養った。5番取った前日2日とほとんど同じ番数だったが、ぶつかり稽古では出稽古に来ていた十両明瀬山に胸を出した。「圧力を感じたかったので、膝にインプットさせた」と意図を説明。「今の段階では確実に出る。簡単に言っちゃえば膝は万全に近い。それを慎重にやってきただけ」と、右膝の不安を否定し、改めて出場への意思を示した。

稽古終了後、貴景勝と会話を交わした師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「何とも言えない。関取衆とやっていないから」と、不安を募らせた。「出たい気持ちはあると思う。私からは『無理するな』と。まだ先が長いから」と師匠。5日に取組編成会議が行われるため、明日4日の稽古終了後に貴景勝と話し合い、出場の判断を下す見込み。