<大相撲名古屋場所>◇6日目◇12日◇ドルフィンズアリーナ

全勝の両横綱が、優勝争いでトップを並走する展開となった。結びの一番に臨んだ白鵬(34=宮城野)は、過去19勝1敗の碧山(33=春日野)を、はたき込みで下し6連勝。鶴竜(33=井筒)は遠藤(28=追手風)戦で中に入られ両足が正面土俵の俵にかかるピンチも、反応の良さで逆転のはたきこみ。6連勝とした。

初日から貴景勝(22=千賀ノ浦)、この日から栃ノ心(31=春日野)が休場した大関陣は、高安(29=田子ノ浦)が大栄翔(25=追手風)に逆転の、はたきこみで勝って5勝目(1敗)。だが豪栄道(33=境川)は、正代(27=時津風)に寄り切られて星を3勝3敗の五分に戻された。

ともに横綱、大関戦を終えた新三役の小結竜電(28=高田川)と東前頭筆頭の朝乃山(25=高砂)は、それぞれ関脇と対戦。竜電は御嶽海(26=出羽海)に、朝乃山は玉鷲(34=片男波)に、いずれも押し出しで敗れ2勝4敗となった。新小結の阿炎(25=錣山)は、栃ノ心戦が不戦勝となり2勝目を挙げた。

幕尻の西前頭16枚目・照強(24=伊勢ケ浜)は、佐田の海(32=境川)に浴びせ倒しで敗れ初黒星。初日からの連勝は5で止まった。やはり全勝だった西前頭7枚目の友風(24=尾車)も宝富士(32=伊勢ケ浜)に、あっけなく引き落としで負けて5勝1敗となった。

新入幕で西前頭10枚目の貴源治(22=千賀ノ浦)は隠岐の海(33=八角)に下手投げで敗れ2敗目(4勝)を喫し、同14枚目の人気力士・炎鵬(24=宮城野)は矢後(25=尾車)を、かいなひねりで転がし5勝1敗とした。

6日目を終え全勝は鶴竜、白鵬の両横綱となり、高安、平幕の逸ノ城らが1敗で追う展開となった。