白鵬の43度目の優勝はならなかった。勝って決定戦に持ち込もうと臨んだ結びの一番。巻き替えの応酬の末、最後はもろ差しを許し「あそこでもう1回巻き替えてくるとは思わなかった」と唇をかんだ。

賜杯こそ逃したが、休場明けの場所で優勝争いを展開し、綱の責任を果たした。3月の春場所で負傷した右上腕は6月まで違和感があり「不安の気持ちの方が強かった」と吐露。「ここまで戦ったのを自分で褒めたいと思う」と、表情は充実していた。